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今より速く、長く走れるようになりたいと思うのはランナーとして自然なこと。マラソンは正しい練習を継続すれば、必ず速く、長く走れるようになります。
しかし、自分の走りが正しいのかは判断できませんよね。
また、自分のフォームが良くないのは分かっていても、実際にどのように改善したら良いか分からない人も多いと思います。
自分の走りを見てアドバイスしてくれるコーチがいれば良いですが、時間的にも金銭的にも難しいですよね。
そんなランナーにお勧めしたいのが、自分のランニングコーチになってくれるRunmetrix(ランメトリックス)です。Runmetrixは自分の走りをスコア化してくれて、自分に必要なトレーニングを提案してくれます。
陸上未経験からフルマラソン2時間30分を切りを達成し、マラソンコーチをしている私が、実際にRunmetrixを6ヶ月使用した感想や活用方法を解説します。
この記事を読むと、次の悩みが解決します。
- Runmetrixの使い方が分かる
- 自分にモーションセンサーが必要か分かる
- Runmetrixに関する疑問が解消される
マラソンコーチがRunmetrixの活用方法を解説します!
Runmetrixは以下のランナーにおすすめです。
- 科学的にランニングフォームを改善したい
- データを活用してパフォーマンスを向上させたい
- ケガの予防や効率的なトレーニングをしたい
Runmetrixの利用で、データに基づいて自分に最適な練習をできるようになります。予算に余裕のある人はおすすめです。
Runmetrixとは?
RunmetrixはCASIO(カシオ)とASICS(アシックス)が共同開発した、ランナー向けのコーチングサービスです。モーションセンサーを装着して走ることで、ランニングフォームに関するデータを収集します。
データをスマートフォンアプリのRunmetrixアプリに転送することで、自身のランニングフォームがマラソンに適したフォームか100点満点で評価してくれます。
ランニングフォームの分析だけでなく、より良いランニングフォームにするために最適なストレッチや補強トレーニングの提案もしてくれます。
Runmetrixでできること
Runmetrixでは、モーションセンサーから骨盤の動きをベースに21項目のデータを収集します。収集したデータを基に、次のようなことが分かります。
- ランニングフォーム分析
- パーソナルコーチング
Runmetrixを効果的に使うことで、ランニングフォームの改善につなげられます!
ランニングフォームを分析してスコア化
初めて使ったときのスコアです
モーションセンサーを腰に着用して走ることで、ランニング中のピッチ(足の回転数)やストライド(歩幅)、骨盤の傾きなど20項目の指標データを収集してくれます。
収集した20の指標データを基に自分のランニングフォームが6つの主要スコアに集約され、100満点で表示されます。
6つの主要スコアの内容は、次のとおりです。
- 骨盤を軸とした全身運動
- 負担の少ない接地
- 安定した姿勢
- 左右対称性
- スムーズな重心移動
- 動きの力強さ
パーソナルコーチング
Runmetrixは自身のランニングのデータを基にやると良い練習やストレッチ、筋トレを提案してくれる「パーソナルコーチング」機能があります。
パーソナルコーチングには、2つのプログラムがあります。
- フォーム改善プログラム
- ランニングプログラム
フォーム改善プログラム
自身の走りを理想のマラソンフォームに近づけるために、分析したランニングフォームをより良くするために必要なストレッチや筋力トレーニングを提案してくれます。
ランニングプログラム
目標の大会とゴールタイムを設定することで、今日どんなトレーニングをしたら良いかを提案してくれます。
Runmetrixの使い方と設定
Runmetrixの使い方を解説します。
Runmetrixを使用するには、モーションセンサーが必要です。
Runmetrixの初期設定
Runmetrixの使用には、自身のスマホにRunmetrixアプリをダウンロードし、モーションセンサーと同期する必要があります。
Runmetrixアプリのダウンロード方法は以下からしてください。
▼iPhoneはコチラ
▼Androidはコチラ
アプリを開くと、位置情報の使用の許可画面などが出てくるので、許可していきます。
アカウント登録を行い、アカウントを持っている場合はログインをします。
画面の手順に沿ってペアリング登録を行います。
左上の三本線からモーションセンサーを選択し、次の設定をしておくと便利です。
- オートラップ:250mもしくは1km
- オートポーズ:オン
- GPSアシストデータ:自動
これで初期設定完了です!
Runmetrixの使用方法
Runmetrixでランニングデータを取るには、走る前にモーションセンサーを測定スタートさせる必要があります。
モーションセンサーのボタンを3秒ほど長押しすると起動し、待機中はランプが点灯します。起動すると自動的にGPSの受信を試みます。GPSの受信が完了したらランプが緑色になり、スタンバイ完了です。
あとは、腰に着用して測定をスタートさせればOKです。モーションセンサーはスマホとモーションセンサー本体、どちらからでもスタートできます。
スマホで測定する方法
アプリのアクティビティを選択し、「START」をタップします。
終了する際は、フラッグマークをタップします。
モーションセンサーで測定する方法
ランプが緑色に点灯している状態からボタンを約1秒押し、ゆっくりとした点滅に変わったら測定開始しています。
終了時は、ボタンを2回押すと測定が終了し、ランプが点灯になります。
長押しするとセンサーの電源を切ることができます。
Runmetrixは正しく着用することが大事
モーションセンサーは腰部分に着用します。正しく着用しないと正確なデータが取れないので注意が必要です。
クリップ部を上にスライドさせることでロックが解除されます。ロックが解除されるとクリップ部が開閉できるので、クリップ部を外に向けて腰骨ラインの高さに装着します。
装着時には、次のことに注意してください。
- 斜めにしない
- 腰の中央からずらさない
- クリップを浅く取り付けない
- クリップをカラダ側に向けない
- カラダの前面など腰以外の場所に取り付けない
- ランニングパンツの紐は緩めない
ポーチなどのアクセサリーを身につけるときは、センサーに当たらないように注意してください。
Runmetrixのスコアの見方
Runmetrixのスコアを見るには、モーションセンサーからスマートフォンにデータを転送する必要があります。
モーションセンサーの電源を入れて、スマートフォンのBluetoothをONにします。
データが転送されたらRunmetrixアプリのホーム画面にアクティビティ結果が表示されます。
アクティビティを選択して一番最初に出るスコアは、アクティビティ内で一番スコアが高かったラップでのスコアです。
スコアは100点満点で、厳しめの採点がされます。
理論上100点満点は出るけど、開発者も100点は見たことないそうです!
総合スコアの目安と考え方は、次のとおりです。
人によっては、ゆっくりなジョギングだとスコアが下がることがあるので、レースペースで測ってみるとレースでのランニングフォームの分析ができます。
Runmetrixを使った感想
実際にRunmetrixを6ヶ月使用したメリット、デメリットを解説します。
Runmetrixを使って感じたメリット
私が思うRunmetrixのメリットは、次のとおりです。
- 自分のフォームを客観的に分析できる
- フォーム改善のヒントを得られる
- 目標達成に効果的な練習を提案してくれる
自分のフォームを客観的に分析できる
自分のランニングフォームを客観的に分析できる機会はなかなかありません。
Runmetrixだと、マラソンに適したフォームを客観的なデータで分析してくれます。
ひとりでもくもくと練習していても自身のフォームの修正点は見つけにくいです。
Runmetrixでは、自分のフォームのクセや弱点を見つけることができます。
自分のランニングフォームを改善ポイントを3Dでチェックもできます!
フォーム改善のヒントを得られる
Runmetrixはフォーム分析だけでなく、より良いフォームになるために必要なストレッチや筋トレを提案してくれます。
「自分のフォームが悪いのは分かるけど、何をすれば良いか分からない。」
そんな人は、Runmetrixが提案してくれるストレッチや筋トレをすることで改善に繋がります。
私もRunmetrixが提案したストレッチや筋トレをすることでスコアが良くなりました!
目標達成に効果的な練習を提案してくれる
Runmetrixのランニングプログラムでは、目標レースと目標タイムを入力することで、自分が行うべき練習を提案してくれます。
「速くなりたいけど、どんな練習をすれば良いか分からない」
そんな人はRunmetrixを利用することで、自分に最適な練習メニューが分かり、目標達成に近づけます。
Runmetrixを使って感じたデメリット
私が思うRunmetrixのデメリットは、次のとおりです。
- 着用を忘れてしまう
- バッテリー残量が分かりにくい
- Garminとは連携ができない
センサーの着用を忘れてしまう
慣れないうちは、モーションセンサー着用を忘れてしまうことがあります。
私は着けるのを忘れてそのまま走り出してから気づくことが何回かありました。習慣化するまでは、忘れない工夫が必要です。
私はいつも着用するランニングキャップにつけておくようにしました。
バッテリー残量が分かりにくい
モーションセンサーのバッテリー残量は、アプリで確認することができますが、センサー単体で確認ができません。
バッテリーが少なくなってくると、センサーの電源を切ったときに赤色のランプが点灯します。せっかく走ったのにデータが取れていないのはもったいないので、赤色のランプが点灯したら充電するようにしましょう。
Garminとは連携ができない
モーションセンサーはCASIOのG-SHOCKの一部の商品か、アップルウォッチとの連携ができ、連携するとリアルタイムでランニングの情報を見ることができます。
残念ながらGarminの腕時計とは連携ができません。しかし、スマートフォンではランニングデータをしっかり確認できます。
リアルタイム情報を確認したい場合は、対応の時計を使う必要があります。
Runmetrix|アプリ+モーションセンサー+G-SHOCK
Runmetrixでよくある質問
Runmetrixに関するよくある質問を解説します。
Q.Runmetrixを使うときはスマホをもってないといけない?
A.走っているときにスマホを持つ必要はありません。
モーションセンサー単体でデータの取得ができ、あとからスマホに転送すればデータを見ることができます。
Q.G-SHOCKは買わなくても良い?
A.ランメトリックスとセット販売されているG-SHOCKは必須ではありません。
Q.ランニングポーチを着用しても大丈夫?
A.ランニングポーチを付けた状態でも計測はできますが、ポーチとセンサーが干渉したり接触してしまうと正しいデータが取れない可能性があります。
なるべく当たらないように着用しましょう。
Runmetrixを試してみたい人はイベントに参加してみよう
買ってもちゃんと使えるか心配
買う前に一度使ってみたい
そんな人は、CASIOやアシックスが開催しているRunmetrixイベントに参加してみるのがおすすめです。
CASIOのRunmetrix関連イベントはコチラ
イベントではモーションセンサーの貸出も行っているので、モーションセンサーを持っていなくても参加できます。
購入前に実際に使ってみたい人におすすめです。
Runmetrixのまとめ
Runmetrixの特徴や使い方、メリットなどを解説しました。
- ランニングフォームを良くしたい
- より速く走れるようになりたい
- 練習の記録を残したい
そんな人にはおすすめできます。
税込み14,080円と安い買い物ではありませんが、自分専用のパーソナルコーチを依頼することを考えると、十分払う価値のある商品だと思います。
少なくとも私自身走りが良くなる実感があったし、生徒さんにも勧めたいと思いました。興味のある方は、購入を検討してみてください。
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愛知県でマラソンパーソナルコーチをしています。良かったらお問い合わせください。
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